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銅・Niロー付を見てみよう

銅・Niはどの様にして金属と接合しているのか?
実際に拡大して見てみましょう。(今回は、銅です。)
接合部をこの様にスライス&研磨して顕微鏡で拡大してみました。
すると……

では、他の部分はどうなっているのでしょうか?

ではなぜ銅・Niで接合すると驚異の接合強度が得られるのか?
次に銅・Niの組織をもっと詳しく見てみましょう。

合金層の発生

銅・Niはどの様にして金属と接合しているのか?
実際に拡大して見てみましょう。(今回は、銅です。)
接合部をこの様にスライス&研磨して顕微鏡で拡大してみました。
すると……

これは銅の部分だけをわかりやすくしたものです。
なんとステンレスの中にまで銅が入り込んでいます。
この合金層が、まるでスパイクのようにがっちりと食い付き、驚異の接合強度を誇っていたのです。
なんとその強度は15〜18kg/mm2の引っ張り強さ!(銅の場合)

溶接と違い母材を溶かさず組織の中まで浸透する事によりその抜群の強度を維持します。
現在、銅・Niロー付で接合された部品はその優れた特性・接合強度から、セキュリティーのロック機構やメカニカルな機構部品、ゴルフのアイアンヘッドまであらゆる所で幅広く使用されています。
皆様もこの機会にぜひ銅・Niロー付をご検討下さい。

金属の粉末を所有の形に圧縮し、それを高温加熱して焼き固めた合金。
溶解・鋳物工程を通らず合金体を作る。粉末合金。
※ちなみに、(ふんまつやきん)(ふんまつごうきん)は掲載されていません。
【広辞苑より】

ecoな特徴

経済性:原料粉を成形するため切削層が出ず経済的 → キリ粉低減

高品質:寸法のバラツキが少なく安定した部品を提供できる高歩留り → 不良損失の低減(低産廃物)

特殊性:ボーラスを生かして含油を行い無給油で使用不能な部品が作られる → 機器の無給油化(メンテナンスフリー)

焼結部品の製造工程

金属粉末を目的とする配合の割合で、 まずV 型混合機にかけ、原料を均一化します。 プレス成形では、1cm2につき1〜2t、鉄が原料の場合は3t、機械部品では 4〜5t もの圧力で、加圧しています。 焼結は、金属が持つ融点の約2/3の温度で行われます。(銅系/700〜800℃、鉄系/ 1100〜1200℃) 焼結後は、油浸またはサイジングに回され 再圧縮がなされます。 サイジングされた部品は、切削加工→油浸を経て製品に、切削加工が不要な場合は油浸を経て製品(焼結部品)となります。

生産工程

  • 1.原料

    金属粉末を主原料とします。高品質な製品をつくるためには、良質な原料を選び、各々の金属粉末の特性(純度・形状・粒度)をよく理解し、適切な割合で配合することが重要です。

  • 2.混合

    金属粉末を混合機に用いて、異なる原料が均一に混ざり合うように混合していきます。

  • 3.成形

    混合された原料の粉末を金型へ流し込み、成形機で上下方向から圧縮し、仕様に基づいた寸法・重量で管理します。

  • 4.焼結

    ブレス成形機によって成形された素材を高温の炉に入れて焼き固めます。成形体は高温で加熱をすることで、粒子同士が結合し、合金化します。

  • 5.サイジング

    焼結すると製品は若干の歪みを生じます。それを、お客様が要求される規格通りの寸法・精度に仕上げる矯正工程です。

  • 6.加工

    最新設備による加工を行っています。

  • 7.洗浄

    製品に付着した金属などの微粉末や油分を有機溶剤によってきれいに洗浄していきます。

  • 8.真空含油

    装置の窯の中を真空にさせ、製品内部のボーラス(空孔)に油を染み込まさせます。

  • 9.検査

    各工程を経た製品を厳しく検査します。

  • 10.製品

    各工程を経た製品は厳しい検査が行われた後、梱包され、お客様へ届けられます。

(生産工程の内容および写真は、協力企業U様カタログより抜粋)